Nios II Software Build Tools for Eclipseを使って、Niosで動かすプログラムを作ってきましたが、今回はそのプログラムをFPGAに書き込んでみたいと思います。
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.qipファイルの作成
EclipseでNiosで動かすプログラムが完成したら、そのプログラムをFPGAに書き込みます。
マイコンのプログラムをROMに書き込むイメージですね。
FPGAへの書き込みには、まずEclipseで.qipファイルを作成します。

EclipseのProject Explorer、soft_testを右クリックします。
(soft_testの名称は人ぞれぞれになっていると思います)
Make Targets -> Buildを選択すると、以下のウインドウが表示されます。

mem_init_generateを選択し、Buildをクリックします。
すると、Niosのソフトウェアが保存されたフォルダに”meminit.qip”というファイルが生成されます。

これでEclipseでの作業は終了で、次はQuartusの作業に移ります。
FPGA書き込みファイルの生成
Quartusを開いたら、先ほど作成したmeminit.qipファイルをプロジェクトに追加します。
メニューのProjectからAdd/Remove Files in Projectを選択します。

以下のウインドウが開いたら、赤枠をクリックします。

以下のファイル選択ウインドウが開いたら、meminit.qipを選択し、”開く”をクリックします。

これで、以下のようにmeminit.qipがプロジェクトに追加されたので、OKをクリックします。
プロジェクトに追加が終わったら、コンパイルをします。
コンパイルに成功したら、書き込みファイルの生成完了です。
FPGAへの書き込み
FPGAへの書き込みは、以下の赤枠をクリックして行います。

書き込みの詳細は、過去に記事にしているので、こちらをご参照ください。
これで書き込みも完了ですが、書き込み先はRAMなので、FPGAの電源を切ったらせっかく書き込んだデータも消えてしまいます。
データを保持させるためにはROM(コンフィギュレーションデバイス)への書き込みが必要ですが、詳細はこちらの過去記事をご参照ください。
まとめ
これでDE0-Nanoボードに電源供給すれば、Niosを実装したFPGAが動作しそうです。
DE0-Nanoは電池からも電源供給できるそうなので、そしたらパソコンからUSBで電源供給する必要もなさそう。
そうなったら、DE0-Nanoとパソコンで無線通信させたくなります。
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