関連記事 FPGAの記事一覧
DE0-NanoボードでRAMへの書き込みまでは以前にまとめておきましたが、コンフィギュレーションデバイスへの書き込み方法もまとめておきます。
RAMへの書き込み方法までは、こちらの記事を参照ください。
![]() | 新品価格 |

コンフィギュレーションデバイス
下の写真はDE0-Nanoを購入したときに同封されていたパンフレットと、実物のDE0-Nanoボードです。
赤枠で囲ったICがコンフィギュレーションデバイスで、ここにFPGAの設計データが保存されるのでしょう。
ROMなので、電源を切っても設計データは保持されます。
このICのパッケージはパンフレットと実物で異なっていました。実物の方が小型化され、ピン数も少なくなっていました。機能もなにか削ったのかな???

こちらはコンフィギュレーションデバイスの拡大写真です。古い基板設計を上手く利用しましたね。

jicファイルの生成
FPGAの設計が完了し、コンパイルが完了すると、”プロジェクト名.sof”というファイルが生成されます。
コンフィギュレーションデバイスに書き込むためには、sofファイルからjicファイルを生成します。
まず、File -> Convert Programming Filesを選択します。

以下のウインドウが表示されたら、
①Programming file typeでJTAG Indirect Configuration File(.jic)を選択
②Configuration deviceでEPCS64を選択
③Flash Loaderを選択
④Add Deviceをクリック
します。

以下のウインドウが表示されたら、
①Cyclone IV Eをチェック
②EP4CE22をチェック
③OKをクリック
します。

元のウインドウに戻ったら、
①SOF Dataを選択
②Add Fileをクリック
します。

そしたらjicファイルに変換したいsofファイルを選択し、OPENをクリックします。

そしたら、以下のように元のウインドウが表示されます。
これで設定は完了です。Generateをクリックすると、File nameで指定されたパスとファイル名でjicファイルが生成されます。
以下のウインドウの例だと、output_filesというフォルダ内に、output_file.jicが生成されます。

コンフィギュレーションデバイスへの書き込み
jicファイルが生成出来たら、QuartusでProgrammerを起動します。

Programmerが起動したら、Add Fileをクリックします。

以下のウインドウが表示されたら、先ほど生成したoutput_file.jicを選択し、OPENをクリックします。

そしたら以下のウインドウが表示されます。
①Program/Configureにチェック
②Startをクリック
します。

書き込みに成功すると、Progressが100%(Successful)になります。
sofファイルをRAMに書き込むときよりも時間がかかると思います。

書き込みが終わったら、一度電源をOFF -> ONして、動作確認をしてみます。
まとめ
DE0-Nanoのコンフィギュレーションデバイスへの書き込み方法をまとめてみました。
書き込みファイルをsofからjicに変換するという一手間必要なのがちょっと面倒くさいですね。
コンパイル時にsofファイルとjicファイルを両方生成するという設定があるのかな???あると便利ですね。
こちらのキットにはコンフィギュレーションデバイスへの書き込み方法も、日本語で丁寧に説明されているので、初心者の方にもおススメです。
![]() | アドウィン ADWIN AKE-1104S キットで学ぶ!シリーズNo.4 FPGAチャレンジャー入門編:ALTERA版 キット+CDセット AKE1104S 価格:30,747円 |

上はAltera(Intel)の入門キットですが、Xilinx版の入門キットも販売されているようです。
![]() | アドウィン ADWIN AKE-1701S キットで学ぶ!シリーズNo.9 FPGAチャレンジャー入門編:XILINX版 キット+CDセット AKE1701S 価格:39,845円 |
